老後資金の一部として従業員持株会を積立

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毎月給料天引きされる従業員持株会。先週の金曜日に投資明細表が配られました。うちの会社では従業員は入社時に強制的に加入させられます。毎月の積立額は2,000円からです。
せっかくなので、今日は従業員持株会について触れたいと思います。

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従業員持株会とは?

従業員持株会とは、従業員が自分の勤めている企業の株式を、毎月の給与やボーナスなどから定期的に購入する制度です。中長期的な資産形成を支援するという福利厚生制度の一環として導入している企業が多いです。

従業員持株会のメリット

奨励金によるメリット

毎月の拠出額に奨励金の支給されます。SMBC日興証券のサイトを見てみると支給額は拠出額の4~6%が全体41.4%で、次いで10~15%が全体の33.6%になっています。

奨励金の分だけ買付時の市場価格より安く自社株を積み立てることができます。

給与天引きによるメリット

お金が入ればあるだけ使ってしまう。

結婚するまでの私もそうでした。若いころの私のような人の強い味方が給与天引き。従業員持株会や財形貯蓄などは給与天引きされるので、口座に振り込まれる手取りが減りますが、手取り収入だけで生活できれば、天引き分はそのまま貯まっていきます。

配当金の再投資による複利メリット

従業員持株会でも期末には配当金が支給されます。配当金は再投資されて自社株の買い付けにまわりますので、複利の効果で保有株が増えていきます。保有株が増えれば配当金が増え、配当金が再投資されれば保有株が増え・・・と複利の力で資産が増えていきます。

従業員持株会のデメリット

 会社の業績次第で給料、資産ともに影響を受けてしまう

デメリットと書きましたが、会社の業績が上がり、株価が上がり、さらに給料も上がればメリットですね。でも会社の業績が下がり、株価暴落、給料減となればデメリットです。給料が減るくらいならばまだよいですが(よいか?)、リストラ、倒産なんてことにでもなれば、給料、資産の両方を失うことになります。

私が従業員持株会のリスクとして最も印象的なのが東京電力です。電力銘柄はディフェンシブ銘柄として不況にも強い印象で株価も配当も安定していました。それが災害、事故により株価は大暴落。従業員持株会に全力投球していると、有事の際は大幅に資産を減らすことになります。

私の従業員持株会のスタンス

入社当時は毎月8,000円拠出

新卒で入社した際、父親に従業員持株会のメリットを説かれました。

・奨励金は定期預金の利率よりよい。

・おまえの会社の株価は比較的安定しているからリスクは低い。

・自社株を多く持っている方が出世しやすい。

デメリットは説明されなかったと思います。私は父親の説明にメリットを感じ、最低拠出2,000円のところ、8,000円拠出していました。入社当時の総支給は20万円程度だったので、6,000円手取りが減るのはきつかったです。

最後の自社株を多く持つことで、出世に影響するかどうかはわかりませんが、父親のいた会社ではそういうこともあったのかもしれません。

現在は拠出金をマッチング拠出へシフト

毎月8,000円の拠出は入社以来続けていましたが、会社で企業型確定拠出年金のマッチング拠出を導入したことにより、拠出額を下げてマッチング拠出に充てました。従業員持株会の拠出額は会社が定める最低金額の2,000円に下げています。

気になる現在の投資成績

・拠出金累計:1,063,738円

・奨励金累計:29,575円

・配当金累計:178,965円

・保有株数の時価:2,742,379円

幸いにも現在の時価は拠出金を大きく上回っています。株価が低迷している時期は拠出金を下回っている期間が長かったですが、その分自社株を多く買うことができました。アベノミクスで株価は上昇し、現時点では恩恵を受けています。

従業員持株会は老後資金の一部

メリット、デメリット両方を考慮して、今後もよほどのことがない限り、自社株の売却はしないと思います。株価は上下し、これから目減りすることも十分考えられますが、あくまで老後資金の一部としてコツコツと積み立てていきます。